足のアーチについて

こんにちは、スタッフの吉澤です。

第五回のテーマは「足のアーチ」について紹介します。

 

人間の足は大小様々な計28個の骨から構成されており、各骨は互いに関節を形成し可動性を持っていますが、その一つ一つが靭帯や筋肉、腱などの軟部組織に支えられています。

よって、荷重や強い衝撃にも耐える力学的に安定した頑丈な構造をしています。

 

アーチ構造には、地面に足が接地し、荷重が加わった時に地面からの衝撃を吸収し、足や足関節、更には膝関節、腰などへの負担を軽減する重要なクッションの役割を担っているのです。これを足底腱膜といいます。

 

クッションに役割を持つ足底腱膜は、踏み返し動作の時に役立ち、足の指が背屈することにより、巻き上げられ足のアーチが挙上します。

挙上したアーチは元に戻ろうとする力(復元力)を生み出し、これが前に進むためのバネ(推進力)となり、踏み返しの動作を容易にしているのです。

 

ところが、アーチが破綻した足はクッションやバネの役割が失われているため、疲れやすく歩きにくいといった症状を伴うようになります。

また、足底にタコが出来ている人の多くもその破綻をもたらします。

 

次回、「アーチ構造の破綻で起こる症状」について、紹介したいと思います。