フレイル~その3

⑤口腔・嚥下機能を保つケアを

 

 加齢とともに歯が抜けるなどして噛みづらくなると、硬い食材が食べられなくなったり、口の中で上手く飲み込めなかったりすることがあります。また、嚥下機能が弱くなると、食べ物や飲み物が気管に入る「嚥下困難」が起きることもあります。

 そのためには、入れ歯などで、口の中を噛みやすくしておくケアをするほか、飲み込みづらさがあれば、放置せず、嚥下機能を保つリハビリするなど、食べる機能を低下させないようにしましょう。

 

⑤社会とのつながりを

 

 高齢になると、社会的地位や家族の役割が変化したり、家族や友人を喪失することで、気力や活気が失われてしまうこともあります。

 外出する機会や気力が失われ、家に閉じこもりがちになると、身体的フレイルへと進行することも少なくありません。

 

 それを予防するには、趣味のサークルなどで新たつながりを作ったり、地域のボランティアなどで貢献する役割を担うことで、人との関わりを保ち続ける事ができるでしょう。

 ほかに、家族や友人と一緒に食事を摂ることで、コミュニケーションを取りながら楽しく食べられる上、食欲が高まり、多様な食材を食べられて低栄養になることも避けられます。

身体的・精神的・社会的フレイルのすべてを予防できます。

 

 

最後に「フレイル」を進行させないための日常的な配慮として、高齢者本人、身近な家族が「フレイル」と言う状態を知り、危険がはらんでいないか、もしくは、どの状態が「フレイル」とみなされるのかと言うことを把握して、日ごろからの介護予防を心がける事だと思います。