白髪

白髪とはどんな状態を指すのでしょうか?

 

それは、毛髪に色を与えているメラニン色素にあります。

 

毛根で髪が作られた直後には、メラニン色素は含まれていません。

 

毛髪は、毛根にある毛乳頭が毛細血管から養分を取り込み、周囲の毛母細胞に供給します。

養分を得た毛母細胞は、絶えず分裂を繰り返すことで作られていきます。

 

ところが、このメラニン色素を作る細胞が衰えると色を失い白く生えてしまうのです。

つまり、色素細胞(メラノサイト)の働きが上手くいってないというわけです。

 

 

白髪になる原因

 

①加齢

メラノサイトの働きが弱まり、メラニン色素の生成が鈍くなって白髪が多くなっていきます。

 

②遺伝

両親どちらかが若い時から白髪が多ければ遺伝の可能性が高いです。

 

但し、遺伝するのは「白髪が生える」遺伝子ではなく、「白髪が生えやすくなる」という遺伝子です。

 

つまり、メラニン色素が生成されにくい遺伝子だったり、成長ホルモンの分泌量が少ない遺伝子などが遺伝してしまうことで発症している。

 

③精神的ストレス

ストレスによる影響は2つあります。

 

(1)血管が収縮し、血行不良に因るもの。

血行不良になると、髪の成長、白髪に抑制に必要な栄養素が毛母細胞に届きにくくなるからです。

 

(2)交感神経が優位になり、皮脂の分泌が活発になること

その皮脂が空気に触れ、徐々に酸化して過酸化脂質になります。

 

この過酸化脂質が、頭皮の雑菌と混ざるとメラノサイトの働きが抑制され、白髪の生える原因になります。

 

因みに、過酸化脂質が毛穴に詰まると、フケやかゆみが出て、抜け毛や細毛、うねる毛にも関わってきます。

 

④栄養不足

メラノサイトの働きを正常にするにはいくつかの栄養素が必要となります。

 

(1)タンパク質

髪の毛の主成分は「ケラチン」と呼ばれるものです。

 

「ケラチン」は、18種類のアミノ酸から作られており、中でも「L-リジン」と「チロシン」と呼ばれるものが重要です。

 

「L-リジン」:肉・卵・大豆などに多く含まれている。

 

「チロシン」:大豆食品・チーズなどに含まれている。

 

(2)ミネラル

ミネラルの中でも髪の成長に不可欠なのは、「アルギン酸」と「亜鉛」です。

 

「アルギン酸」:海藻類に多く含まれており、髪の保護をしたり、頭皮の乾燥を防ぐ役割がある。

 

「亜鉛」:魚介類やナッツなどに多く含まれており、タンパク質の吸収を高める働きがある。

 

(3)ビタミン

数多くのビタミンの中でも、必須なのが、「ビタミンC」と「パントテン酸」です。

 

「ビタミンC」:果物、柑橘類に多く含まれていますが、コラーゲンの生成に欠かせない存在で、健康な肌や髪を作れるのはそのおかげなのです。

 

「パントテン酸」:レバーや納豆、その他にたらこやキノコ類にも含まれています。これらは、身体を作る細胞やホルモンの合成を助ける働きを持っています。

 

⑤紫外線

頭皮が紫外線を浴びると、その刺激で活性酸素が生成されます。

 

これが多く生成されると体が酸化していき、体内の細胞や遺伝子が正常に働きにくくなります。

 

⑥睡眠不足

睡眠が足りないと、活性酸素を除去することができません。

睡眠をとるということは、体内の細胞の働きを活発にしてくれるから、白髪の生成の抑制にもつながるのです。

 

生活において必要なことは?

・バランスの良い食事を

・睡眠をしっかり取る

・ストレスを溜めすぎない

 

皆様もできるだけ健康的な生活を送れるように心がけましょう。